平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 問1−20 問題編
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解答と解説
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問1
2進数の表現で、2の補数を使用する理由はどれか。
ア
値が1のビット数を数えることで、ビット誤りを検出できる。
イ
減算を、負数の作成と加算処理で行うことができる。
ウ
除算を、減算の組合せで行うことができる。
エ
ビットの反転だけで、負数を求めることができる。
問2
論理和、論理積、排他的論理和の結合法則の成立に関する記述として、適切な組合せはどれか。
問3
0〜20kHzの帯域幅のオーディオ信号をディジタル信号に変換するのに必要な最大のサンプリング周期を標本化定理によって求めると、何マイクロ秒か。
ア
2.5
イ
5
ウ
25
エ
50
問4
誤り検出方式であるCRCに関する記述として、適切なものはどれか。
ア
検査用のデータは、検査対象のデータを生成多項式で処理して得られる1ビットの値である。
イ
受信側では、付加されてきた検査用のデータで検査対象のデータを割り、余りがなければ送信が正しかったと判断する。
ウ
送信側では、生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用のデータを作り、これを検査対象のデータに付けて送信する。
エ
送信側と受信側では、異なる生成多項式が用いられる。
問5
n個の要素x
1
,x
2
,・・・,x
n
から成る連結リストに対して、新たな要素x
n+1
の末尾への追加に要する時間をf(n)とし、末尾の要素x
n
の削除に要する時間をg(n)とする。nが非常に大きいとき、実装方法1と実装方法2におけるg(n)/f(n)の挙動として、適切なものはどれか。
[実装方法1]
先頭のセルを指すポインタ型の変数frontだけをもつ。
[実装方法2]
先頭のセルを指すポインタ型の変数frontと、末尾のセルを指すポインタ型の変数rearを併せもつ。
問6
流れ図で表される処理を複数回実行した場合、途中に出現し得る実行順序はどれか。ここで、二重線は並列処理の同期を表す。
ア
B → A → B → A
イ
B → X → A → Y
ウ
Y → B → A → Y
エ
Y → X → B → A
問7
Linuxシステムにおいて、静的ライブラリと比較した場合の共有ライブラリの特徴はどれか。
ア
実行可能ファイルのサイズが大きくなる。
イ
実行時のメモリの使用効率が良い。
ウ
ライブラリの修正後、それを利用するプログラムの再コンパイルが必要である。
エ
リンク時のオーバヘッドが小さい。
問8
XML文章を、別の文章形式をもつXML文章やHTML文章などに変換するための仕様はどれか。
ア
CSS
イ
DTD
ウ
XLink
エ
XSLT
問9
パイプラインの深さをD、パイプラインピッチをP秒とすると、I個の命令をパイプラインで実行するのに要する時間を表す式はどれか。ここで、パイプラインの各ステージは1ピッチで処理されるものとし、パイプラインハザードについては、考慮しなくてよい。
ア
(I+D)×P
イ
(I+D−1)×P
ウ
(I×D)+P
エ
(I×D−1)+P
問10
キャッシュメモリにおけるダイレクトマップ方式の説明として、適切なものはどれか。
ア
アドレスが連続した二つ以上のメモリブロックを格納するセクタを、キャッシュ内の任意のロケーションに割り当てる。
イ
一つのメモリブロックをキャッシュ内の単一のロケーションに割り当てる。
ウ
メモリブロックをキャッシュ内の任意のロケーションに割り当てる。
エ
メモリブロックをキャッシュ内の二つ以上の配置可能なロケーションに割り当てる。
問11
キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒、主記憶のアクセス時間が60ナノ秒、キャッシュメモリのヒット率が90%であるときの、実効アクセス時間は何ナノ秒か。
ア
15
イ
25
ウ
35
エ
55
問12
USB2.0の特徴として、適切なものはどれか。
ア
CPUと内臓磁気ディスクドライブ、DVDドライブなどを接続するためのATAインタフェース規格の一つである。
イ
PCと磁気ディスク装置などを接続するためのインタフェース規格の一つであり、別名FireWireとも呼ばれる。
ウ
データ転送速度が最大のモードは、ハイスピードモードである。
エ
データ転送速度が最大のモードは、フルスピードモードである。
問13
液晶ディスプレイの特徴として、適切なものはどれか。
ア
電圧を加えると発行する有機化合物を用いる。
イ
電子銃から発射された電子ビームが蛍光体に当たり発光する。
ウ
光の透過を画素ごとに制御し、カラーフィルタを用いて色を表現する。
エ
放電によって発生する紫外線と蛍光体を利用する。
問14
現状のHPC(High Performance COmputing)マシンの構成を、次の条件で更新することにした。更新後の、ノード数と総理論ピーク演算性能はどれか。ここで、総理論ピーク演算性能は、コア数に比例するものとする。
[現状の構成]
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能は10GFLOPSである。
(2) 一つのノードのコア数は8個である。
(3) ノード数は1,000である。
[更新条件]
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能を現状の2倍にする。
(2) 一つのノードのコア数を現状の2倍にする。
(3) 総コア数を現状の4倍にする。
問15
フェールセーフの考え方として、適切なものはどれか。
ア
システムに障害が発生したときでも、常に安全側にシステムを制御する。
イ
システムの機能に異常が発生したときに、すぐにシステムを停止しないで機能を縮退させて運用を継続する。
ウ
システムを構成する要素のうち、信頼性に大きく影響するものを複数備え、システムの信頼性を高める。
エ
不特定多数の人が操作しても、誤動作が起こりにくいように設計する。
問16
オンラインシステムの端末数と平均応答時間の関係を表したグラフとして、適切なものはどれか。ここで一定時間内に1台の端末から到着する平均トランザクション数は一定とする。また、それぞれのグラフの特徴が分かりやすいように補助線(点線)を加えてある。
問17
2台のプリンタがあり、それぞれの稼働率が0.7と0.6である。この2台のいずれか一方が稼動していて、他方が故障している確率は幾らか。ここで2台のプリンタの稼動状態は独立であり、プリンタ以外の要因は考慮しないものとする。
ア
0.18
イ
0.28
ウ
0.42
エ
0.46
問18
制御系の組込みシステムで使用されるリアルタイムOSの特徴として、適切なものはどれか。
ア
MMUによって仮想記憶制御を行い、データの仮想化を行わなければならない。
イ
タスク生成は主に静的に行う。
ウ
ファイルマネージャ及びメモリプロテクション機能は必須である。
エ
ラウンドロビン方式のスケジューリングを用いてシステム全体のスループットの向上を図る。
問19
リアルタイムOSのマルチタスク管理機能において、タスクAが実行状態から実行可能状態へ遷移するのはどの場合か。
ア
タスクAが入出力要求のシステムコールを発行した。
イ
タスクAが優先度の低いタスクBに対して、メッセージ送信を行った。
ウ
タスクAより優先度の高いタスクBが実行状態となった。
エ
タスクAより優先度の高いタスクBが待ち状態となった。
問20
UNIXではファイルを、通常ファイル、ディレクトリファイル及び特殊ファイルの3種類に分類している。ディレクトリファイルの説明として、適切なものはどれか。
ア
磁気ディスクなどの入出力装置にアクセスするためのファイル
イ
テキスト、オブジェクトコード、画像データなどを格納するためのファイル
ウ
ファイル名とファイルの実体を対応付けるためのファイル
エ
複数のパスから一つのファイルを参照できるようにするためのファイル