問11 |
キャッシュメモリへの書込み動作には、ライトスルー方式とライトバック方式がある。それぞれの特徴のうち、適切なものはどれか。 |
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ア |
ライトスルー方式では、データをキャッシュメモリだけに書き込むので、高速に書込みができる。 |
イ |
ライトスルー方式では、データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので、主記憶の内容は常に最新である。 |
ウ |
ライトバック方式では、データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので、速度が遅い。 |
エ |
ライトバック方式では、読出し時にキャッシュミスが発生してキャッシュメモリの内容が追い出されるときに、主記憶に書き戻す必要が生じることはない。 |
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解説 |
キャッシュメモリは、主記憶とCPUのレジスタの速度の差を埋めるために用いられるものです。主記憶とキャッシュのの整合性を保つための書込み手法が以下の2種類です。
ライトスルー:キャッシュメモリ及び主記憶の両方に同時に書き込む。
ライトバック:キャッシュメモリにだけ書き込み、対応する主記憶の更新は、キャッシュメモリからデータが追い出されるときに行う。
これをもとに選択肢を順にみていきます。
選択肢ア:ライトスルーはキャッシュメモリと主記憶の両方に書き込むため、ライトバックに比べて低速です。
選択肢イ:ライトスルーはキャッシュメモリと主記憶の両方に書き込むため、主記憶の情報は常に最新です。(正解)
選択肢ウ:ライトバックではなく、ライトスルーの説明です。
選択肢エ:ライトバックは、キャッシュメモリの内容が追い出されたときに主記憶に情報を書き込む方式です。 |
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