平成24年度 春期 応用情報技術者試験 問1−20 問題編
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解答と解説
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問1
任意のオペランドに対するブール演算Aの結果とブール演算Bの結果が互いに否定の関係にあるとき、AはBの(又は、BはAの)相補演算であるという。排他的論理和の相補演算はどれか。
問2
M/M/1の待ち行列モデルにおいて、一定時間内に到着する客数の分布はどれか。
ア
一様分布
イ
指数分布
ウ
正規分布
エ
ポアソン分布
問3
次のBNFで定義される<BNF>に合致するものはどれか。
<DNA>::=<コドン>|<DNA><コドン>
<コドン>::=<塩基><塩基><塩基>
<塩基>::=A|T|G|C
ア
AC
イ
ACGCG
ウ
AGC
エ
ATGC
問4
Unicode文字列をUTF−8でエンコードすると、各文字のエンコード結果の先頭バイトは2進表示が0又は11で始まり、それ以降のバイトは10で始まる。16進数表示された次のデータは何文字のUnicode文字列をエンコードしたものか。
ア
9
イ
10
ウ
11
エ
12
問5
図のように16ビットのデータを4×4の正方形状に並べ、行と列にパリティビットを付加することによって何ビットまでの誤りを訂正できるか。ここで、図の網掛け部分はパリティビットを表す。
ア
1
イ
2
ウ
3
エ
4
問6
A,B,Cの順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入と取出しを1回ずつ行うことができる場合、データの出力順序は何通りあるか。
ア
3
イ
4
ウ
5
エ
6
問7
次の手順はシェルソートによる整列を示している。データ列7,2,8,3,1,9,4,5,6を手順(1)〜(4)に従って整列するとき、手順(3)を何回繰り返して完了するか。ここで、[ ]は、小数点以下を切り捨てた結果を表す。
[手順]
(1) [データ数÷3]→Hとする。
(2) データ列を、互いにH要素分だけ離れた要素の集まりからなる部分列とし、それぞれの部分列を、挿入法を用いて整列する。
(3) [H÷3]→Hとする。
(4) Hが0であればデータ列の整列は完了し、0でなければ(2)に戻る。
ア
2
イ
3
ウ
4
エ
5
問8
関数gcd(m、n)が次のように定義されている。m=135、n=35のとき、gcd(m、n)は何回呼ばれるか。ここで、最初のgcd(135,35)の呼び出しも、1回に数えるものとする。また、m、n(m>n≧0)は整数とし、m mod nはmをnで割った余りを返すものとする。
ア
2
イ
3
ウ
4
エ
5
問9
相異なるn個のデータが昇順に整列された表がある。この表をm個のデータごとのブロックに分割し、各ブロックの最後尾のデータだけを線形探索することによって、目的のデータの存在するブロックを探し出す。次に、当該ブロック内を線形探索して目的のデータを探し出す。このときの平均比較回数を表す式はどれか。ここで、mは十分に大きくnはmの倍数とし、目的のデータは必ず表の中に存在するものとする。
ア
m+n/m
イ
m/2+n/2m
ウ
n/m
エ
n/2m
問10
キャッシュメモリにおけるダイレクトマップ方式の説明として、適切なものはどれか。
ア
アドレスが連続した二つ以上のメモリブロックを格納するセクタを、キャッシュ内の任意のロケーションに割り当てる。
イ
一つのメモリブロックをキャッシュ内の単一のロケーションに割り当てる。
ウ
メモリブロックをキャッシュ内の任意のロケーションに割り当てる。
エ
メモリブロックをキャッシュ内の二つ以上の配置可能なロケーションに割り当てる。
問11
スーパスカラの説明として、適切なものはどれか。
ア
処理すべきベクトルの長さがベクトルレジスタより長い場合、ベクトルレジスタの組に分割して処理を繰り返す方式である。
イ
パイプラインを更に細分化することによって、高速化を図る方式である。
ウ
複数のパイプラインを用い、同時に複数の命令を実行可能にすることによって、高速化を図る方式である。
エ
命令語を長く取り、一つの命令で複数の機能ユニットを同時に制御することによって、高速化を図る方式である。
問12
同じ命令セットをもつコンピュータAとBがある。それぞれのCPUクロック周期、及びあるプログラムを実行したときのCPI(Cycles Per Instruction)は、表のとおりである。そのプログラムを実行したとき、コンピュータAの処理時間は、コンピュータBの処理時間の処理時間の何倍になるか。
ア
1/32
イ
1/2
ウ
2
エ
8
問13
キャッシュメモリを搭載したCPUの書込み動作において、主記憶及びキャッシュメモリに関し、コヒーレンシ(一貫性)の対策が必要な書込み方式はどれか。
ア
ライトスルー
イ
ライトバック
ウ
ライトバッファ
エ
ライトプロテクト
問14
RAIDの分類において、ミラーリングを用いることで信頼性を高め、障害時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか。
ア
RAID1
イ
RAID2
ウ
RAID3
エ
RAID4
問15
ストアドプロシージャの特長を生かして通信回数を減らしたシステムをクライアントサーバイシステムで実現するとき、クライアントとサーバの機能分担構成はどれか。ここで、データベースアクセス層はDB層、ファンクション層はFN層、プレゼンテーション層はPR層とそれぞれ略す。
問16
クラスタリングで、処理を実行しているノードXに障害が発生すると、他のノードYに処理が引き継がれる。元のノードXの障害が復旧した後、再びノードYから処理を引き継ぐことを何というか。
ア
フェールオーバ
イ
フェールバック
ウ
フォールダウン
エ
フォールバック
問17
信頼度関数がR
1
(t)及びR
2
(t)である2台の装置からなるシステム全体の信頼度関数に関する記述のうち、適切なものはどれか。ここで、信頼度関数とは時刻tにおいて装置が正常に稼動する確率である。
ア
直列に接続した場合、R
1
(t)+R
2
(t)である。
イ
直列に接続した場合、R
1
(t)×R
2
(t)である。
ウ
並列に接続した場合、R
1
(t)+R
2
(t)である。
エ
並列に接続した場合、R
1
(t)×R
2
(t)である。
問18
スループットの説明として、適切なものはどれか。
ア
ジョブがシステムに投入されてからその結果が完全に得られるまでの経過時間のことであり、入出力の速度やオーバヘッド時間などに影響される。
イ
ジョブの稼働率のことであり、“ジョブの稼働時間÷運用時間”で求められる。
ウ
ジョブの同時実行可能数のことであり、使用されるシステムの資源によって上限が決まる。
エ
単位時間当たりのジョブの処理件数のことであり、スプーリングはスループットの向上に役立つ。
問19
あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワーク内で転送されるデータは、平均2×10
5
バイトである。このサーバの性能は100MIPSであり、ネットワークの転送速度は、8×10
7
ビット/秒である。このシステムにおいて、1秒間に処理できる検索要求は何件か。ここで、処理できる件数は、サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。また、1バイトは8ビットとする。
ア
50
イ
100
ウ
200
エ
400
問20
二つのタスクの優先度と各タスクを単独で実行した場合のCPUと入出力装置(I/O)の動作順序と処理時間は、表のとおりである。二つのタスクが同時に実行可能状態になってから、全てのタスクの実行が終了するまでの経過時間は何ミリ秒か。ここで、CPUは1個であり、I/Oの同時動作はできないものとし、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。また、表の( )内の数字は処理時間を示すものとする。
ア
19
イ
20
ウ
21
エ
22