平成17年度秋期 基本情報 問21−40 問題編
このページは
基本情報
(基本情報技術者試験)
の
過去問
のページです。
解答と解説
も欲しい方は解答ページへ行ってください
問21
メモリアクセスの信頼性を高めるための方式で、データ誤りの自動訂正が可能なものはどれか。
ア
CRC
イ
ECC
ウ
チェックサム
エ
パリティ
問22
毎分6,000回転、平均位置決め時間20ミリ秒で、1トラック当たりの記憶容量20kバイトの磁気ディスク装置がある。1ブロック4kバイトのデータを1ブロック転送するのに要する平均アクセス時間は何ミリ秒か。ここで、磁気ディスクコントローラのオーバヘッドは無視できるものとし、1kバイト=1000バイトとする。
ア
20
イ
22
ウ
27
エ
32
問23
表の仕様の磁気ディスク装置に、1レコードが500バイトのレコード50万件を順編成で記録したい。50レコードを1ブロックとして記録するときに必要なシリンダ数は幾つか。ここで、一つのブロックは複数のセクタにまたがってもよいが、最後のセクタで余った部分は利用できない。
ア
960
イ
977
ウ
980
エ
1,000
問24
CD−Rのデータ記録方式として、適切なものはどれか。
ア
磁化されているディスクの記憶膜にレーザ光を当てて熟し、磁気ヘッドで磁化の方向を変化させて記録する。
イ
ディスクに塗布した磁性体の磁化の方向を、磁気ヘッドによって変化させて記録する。
ウ
ディスクをはり合わせた2層構造をもち、レーザ光で記録層を相変化させて記録する。
エ
有機色素が塗られたディスクにレーザ光を当て、有機色素の層にピットと呼ばれる焦げ跡を作って記録する。
問25
レーザプリンタの性能を表す指標として、最も適切なものはどれか。
ア
1インチ(2.54cm)当たりのドット数と1分間に印刷できるページ数
イ
1文字を印字するのに使われる縦横のドット数と1秒間に印字できる文字数
ウ
印字する行の間隔と1秒間に印字できる行数
エ
印字する文字の種類と1秒間に印字できる文字数
問26
プログラムを主記憶に読み込んでおき、CPUが順次読み出し実行する方法はどれか。
ア
アドレス方式
イ
仮想記憶方式
ウ
直接プログラム制御方式
エ
プログラム記憶方式
問27
仮想記憶方式でページフォールトが発生したとき、主記憶に最も古くから存在するページを追い出すアルゴリズムはどれか。
ア
FIFO(First-in First-out)
イ
LFU(Least Frequently Used)
ウ
LIFO(Last-in First-out)
エ
LRU(Least Recently Used)
問28
五つのタスクA〜Eの優先度と、各タスクを単独で実行した場合のCPUと入出力装置(I/O)の動作順序と処理時間は、表のとおりである。優先度“高”のタスクAとB〜Eのどのタスクを組み合わせれば、組み合わせたタスクが同時に実行を開始してから、両方のタスクの実行が終了するまでの間のCPUの遊休時間をゼロにできるか。ここで、I/Oは競合せず、OSのオーバヘッドは無視できるものとする。また、表の( )内の数字は処理時間を示すものとする。
問29
各タスクがタスク間共有変数を更新するときに、タスク間の同期制御が行われないと思わぬ結果を招くことがある。タスク間共有変数xの初期値が3のとき、タスクAが代入文x = x + xを実行し、タスクBが代入文x = x × xを実行すると、最終的なxの値が12となるのは、どの順番で実行されたときか。ここで、各代入文はそれぞれ次の四つの部分に分けて処理される。
ア
a1 → a2 → b1 → b2 → a3 → a4 → b3 → b4
イ
a1 → b1 → b2 → b3 → b4 → a2 → a3 → a4
ウ
b1 → a1 → a2 → a3 → a4 → b2 → b3 → b4
エ
b1 → b2 → b3 → a1 → a2 → a3 → b4 → b4
問30
OSの記憶管理機能a〜cに対応する適切な用語の組合せはどれか。
問31
OSが提供する機能を最小限のメモリ管理やプロセス管理などに限定し、ファイルシステムなどの他のOS機能はサーバプロセスとして実現されているものはどれか。
ア
シングルユーザモード
イ
マイクロカーネル
ウ
マルチスレッド
エ
モノリシックカーネル
問32
クライアントサーバ方式の説明として、最も適切なものはどれか。
ア
パソコンとワークステーションをLANで接続したシステムの構成方式の総称であり、パソコンをクライアント、ワークステーションをサーバと呼ぶ。
イ
プロセス間通信機能を利用し、一連の処理を、サービスを受けるプロセスと、そのサービスを提供するプロセスとに分離したものである。
ウ
ホストコンピュータの一部の機能と処理対象のデータファイルを端末に分散することによって、負荷の分散を図ることを主目的としたものである。
エ
ホストコンピュータの代わりに配した複数のワークステーションと端末を接続し、負荷の水平分散を図ることを主目的としたものである。
問33
コンピュータシステムの性能評価に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア
CPU性能を測定するベンチマークプログラムは多くの応用範囲をカバーしているので、コンピュータ導入からシステム増強計画に至るまでの性能予測に利用できる。
イ
運用中のシステムでは、ソフトウェアモニタを用いて統計データを収集し、分析することによって、性能上の問題点を把握することができる。
ウ
コンピュータシステムの資源増強を計画する場合、負荷予測に基づくプロトタイピングモデルによって、システム全体を運用した場合の性能が確認できる。
エ
システムが実際に稼動していない段階で、ハードウェアモニタによる模擬実験によって、コンピュータシステムの性能を予測できる。
問34
仮想記憶機能を持つパソコンで表計算ソフトを使用中にワープロソフトを起動しようとしたところ、メモリ不足が原因で起動できなかった。根本的な解決策はメモリの増設であるが、それまでの対応として、有効な手段はどれか。
ア
仮想記憶の大きさの規定値を増やす。
イ
磁気ディスク上の不要なファイルを消去する。
ウ
接続していある周辺装置を外す。
エ
ワークシート中の未使用の列は、表示しないようにする。
問35
システムの稼動モデルが図のように表されるとき、システムのMTBFとMTTRを表した式はどれか。ここで、r
i
はシステムの稼働時間、r
i
はシステムの修理時間を表すものとする(i = 1, 2, ・・・, n)
問36
あるコンピュータ上で、異なる命令形式を持つ別のコンピュータで実行できる目的プログラムを生成する言語処理プログラムはどれか。
ア
エミュレータ
イ
クロスコンパイラ
ウ
最適化コンパイラ
エ
ジェネレータ
問37
デバッグツールとして用いるトレーサの説明として、適切なものはどれか。
ア
磁気テープファイルや磁気ディスクファイルなどの内容を出力する。
イ
プログラムの実行中にエラーが発生したときに、メモリの内容を出力する。
ウ
プログラムの特定の命令を実行するごとに、指定されたメモリの内容を出力する。
エ
プログラムの命令の実行順序、実行結果などの履歴情報を出力する。
問38
UML(Unified Modeling Language)が定義する図のうち、オブジェクト間の相互作用を表現するためのものはどれか。
ア
オブジェクト図
イ
クラス図
ウ
コンポーネント図
エ
シーケンス図
問39
オブジェクト指向の基本概念の組合せとして、適切なものはどれか。
ア
仮想化、構造化、投影、クラス
イ
具体化、構造化、連続、クラス
ウ
正規化、カプセル化、分割、クラス
エ
抽象化、カプセル化、継承、クラス
問40
プロセス中心設計と比較したとき、データ中心設計の特徴として、適切なものはどれか。
ア
業務のモデリングに先だって、データモデリングを行う。
イ
業務プロセスに合わせたデータ構造が作成できる。
ウ
データを共有資源と見なし、一元的に管理できる。
エ
特定の業務に関する短時間のシステム化に有効である。