平成19年度 秋期 ソフトウェア開発技術者試験 問1−20 問題編
このページは
ソフ開
(ソフトウェア開発技術者試験)
の
過去問
のページです。
解答と解説
も欲しい方は解答ページへ行ってください
問1
xは、0以上65536未満の整数である。xを16ビットの2進数で表現して上位8ビットと下位8ビットを入れ替える。得られたビット列を2進数とみなしたとき、その値をxを用いた式で表したものはどれか。ここで、a div bはaをbで割った商の整数部分を、a mod bはaをbで割った余りを表す。また、式の中の数値は10進法で表している。
ア
(x div 256)+(x mod 256)
イ
(x div 256)+(x mod 256)×256
ウ
(x div 256)×256+(x mod 256)
エ
(x div 256)×256+(x mod 256)×256
問2
数値を図に示す16ビットの浮動小数点形式で表すとき、10進数0.25を正規化した表現はどれか。ここでの正規化は、仮数部の最上位けたが0にならないように指数部と仮数部を調節する操作とする。
問3
コンピュータで連立一次方程式の解を求めるのに、式に含まれる未知数の個数の3乗に比例する時間がかかるとする。あるコンピュータで100元連立一次方程式の解を求めるのに2秒かかったとすると、その4倍の演算速度をもつコンピュータで1,000元連立一次方程式の解を求めるときの計算時間は何秒か。
ア
5
イ
50
ウ
500
エ
5,000
問4
相関係数に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア
すべての標本点が正の傾きをもつ直線上にあるときは、相関係数が+1になる。
イ
変量間の関係が線形のときは、相関係数が0になる。
ウ
変量間の関係が非線形のときは、相関係数が負になる。
エ
無相関のときは、相関係数が−1になる。
問5
全体集合S内に部分集合AとBがあるとき、
A
∩
B
に等しいものはどれか。ここで、A∪BはAとBの和集合、A∩BはAとBの積集合、
A
はSにおけるAの捕集合、A−BはAからBを除いた差集合を表す。
ア
(
A
∪
B
)−(A∩B)
イ
(S−A)∪(S−B)
ウ
A
−B
エ
S−(A∩B)
問6
論理式X=
A
・B+A・
B
+
A
・
B
と同じ結果が得られる論理回路はどれか。
問7
コンピュータの主記憶の誤り制御などに採用されている方式のうち、1ビットの誤りを訂正し、2ビットの誤りを検出することができる方式はどれか。
ア
奇数パリティ方式
イ
水平パリティ方式
ウ
チェックディジット方式
エ
ハミング符号方式
問8
次の有限オートマトンが受理する文全体を正規表現で表したものはどれか。
ア
(010)
*
1
イ
(01|101)
*
ウ
(0|10)
*
1
エ
(1|01)
*
問9
A,B,Cの順序で入力されるデータがある。各データについてスタックへの挿入と取出しを一回ずつ行うことができる場合、データの出力順序は何通りあるか。
ア
3
イ
4
ウ
5
エ
6
問10
次の手順はシェルソートによる整列を表している。データ列7,2,8,3,1,9,4,5,6を手順(1)〜(4)に従って整理するとき、手順(3)を何回繰り返して完了するか。ここで、[ ]は小数点以下を切り捨てた結果を返す。
[手順]
(1) [データ数÷3]→Hとする。
(2) データ列を互いにH要素分だけ離れた要素の集まりからなる部分列とし、それぞれの部分列を挿入法を用いて整列する。
(3) [H÷3]→Hとする。
(4) Hが0であればデータ列の整列は完了し、0でなければ(2)に戻る。
ア
2
イ
3
ウ
4
エ
5
問11
探索表の構成法を例とともにa〜cに示す。探索の平均計算量が最も小さい探索手法の組合せはどれか。ここで、探索表のコードの空欄は表の空きを示す。
問12
自然数をキーとするデータをハッシュ表を用いて管理する。キーxのハッシュ関数h(x)をh(x)=x mod nとする。ここで、nはハッシュ表の大きさであり、x mod nはxをnで割った余りを表す。キーaとbが衝突する条件はどれか。
ア
a+bがnの倍数
イ
a−bがnの倍数
ウ
nがa+bの倍数
エ
nがa−bの倍数
問13
図の2分木を深さ優先の先行順で探索を行ったときの探索順はどれか。ここで、図中の数字はノードの番号を表す。
ア
1,2,3,4,5,6
イ
1,2,4,5,3,6
ウ
4,2,5,1,3,6
エ
4,5,2,6,3,1
問14
再帰的に定義された手続きprocでproc(5)を実行したとき、印字される数字を順番に並べたものはどれか。
ア
543212345
イ
5432112345
ウ
54321012345
エ
543210012345
問15
次の流れ図は、シフト演算と加算の繰返しによって2進数の乗算を行う手順を表したものである。この流れ図中のa,bの処理の組合せとして、正しいものはどれか。ここで、乗数と被乗数は符号なしの16ビットで表される。X,Y,Zは32ビットのレジスタであり、けた送りには論理シフトを用いる。最下位ビットを第0ビットと記す。
問16
現在の商用超並列コンピュータの多くが採用しているマルチプロセッサの処理方式の一つで、プロセッサごとに異なる命令を並列に実行させるものはどれか。
ア
CISC
イ
MIMD
ウ
RISC
エ
SIMD
問17
コンピュータの命令実行順序として、適切なものはどれか。
ア
オペランド読出し → 命令の解読 → 命令フェッチ → 命令の実行
イ
オペランド読出し → 命令フェッチ → 命令の解読 → 命令の実行
ウ
命令フェッチ → オペランド読出し → 命令の解読 → 命令の実行
エ
命令フェッチ → 命令の解読 → オペランド読出し → 命令の実行
問18
同じ命令セットをもつコンピュータAとBがある。それぞれのCPUクロック周期と、あるプログラムを実行したときのCPI(Cycles Per Instruction)は、表のとおりである。コンピュータAがこのプログラムを実行したときの処理時間は、コンピュータBの何倍になるか。
ア
1/32
イ
1/2
ウ
2
エ
8
問19
図のアーキテクチャのシステムにおいて、CPUからみた、主記憶とキャッシュメモリを合わせた平均読込み時間を表す式はどれか。ここで、読み込みたいデータがキャッシュメモリに存在しない確率をrとし、キャッシュメモリ管理に関するオーバヘッドは無視できるものとする。
問20
CPUと主記憶の間に置かれるキャッシュメモリにおいて、主記憶のあるブロックを、キャッシュメモリの複数の特定ブロックと対応付ける方式はどれか。
ア
セットアソシアティブ方式
イ
ダイレクトマッピング方式
ウ
フルアソシアティブ方式
エ
ライトスルー方式