平成23年度 春期 応用情報技術者試験 問1−20 問題編




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応用情報

(応用情報技術者試験)

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問1 整数Aを整数Bで割った余りrem(A,B)が次のとおり定義されているとき、適切な式はどれか。

[rem(A,B)の定義]
rem(A,B)は、除数Bと同じ符号をもつ整数又は0であり、その絶対値は、Bの絶対値よりも小さい。ある整数Nを選ぶことによって、
A=B×N+rem(A,B)

が成立する。
rem(11,5)=2
rem(11,−5)=−1
rem(12,−5)=−3
rem(−11,5)=1

問2 次の論理演算が成立する時に、aに入るビット列はどれか。
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1011
1100
1101
1110

問3 相関係数に関する記述のうち、適切なものはどれか。
すべての標本点が正の傾きを持つ直線上にあるときは、相関係数が+1になる。
変量間の関係が線形のときは、相関係数が0になる。
変量間の関係が非線形のときは、相関係数が負になる。
無相関のときは、相関係数がー1になる。

問4 あるプログラムにおいて、識別子(identifirer)は、先頭が英字で始まり、それ以降に任意個の英数字が続く文字列である。これをBNFで定義したとき、aに入るものはどれか。

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問5 組込みシステムにおけるリアルタイムシステムにおいて、システムへの入力に対する対応のうち、最も適切なものはどれか。
OSを使用しないで応答する。
定められた制限時間内に応答する。
入力された順序を守って応答する。
入力時刻を記録する。

問6 葉以外の節点はすべて二つの子をもち、根から葉までの深さがすべて等しい木を考える。この木に関する記述のうち、適切なものはどれか。ここで、深さとは根から葉に至るまでの枝の個数を表す。
枝の個数がnならば、葉を含む節点の個数もnである。
木の深さがnならば、葉の個数は2n-1である。
節点の個数がnならば、深さはlog2nである。
葉の個数がnならば、葉以外の節点の個数はn−1である。

問7 PUSH命令でスタックにデータを入れ、POP命令でスタックからデータを取り出す。動作中のプログラムにおいて、ある状態から次の順で10個の命令を実行したとき、スタックの中のデータは次のようになった。1番目のPUSH命令でスタックに入れたデータはどれか。

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29
326
55

問8 キーが小文字のアルファベット1文字(a,b,・・・,zのいずれか)であるデータを、大きさが10のハッシュ表に格納する。ハッシュ表として、アルファベットのASCIIコードを10進表記法で表したときの1の位を用いることにする。衝突が起こるキーの組み合わせはどれか。ASCIIコードは、昇順に連続した2進数が、アルファベット順にコードとして割り当てられている。
aとi
bとr
cとl
dとx

問9 流れ図に示す処理の動作の記述として、適切なものはどれか。ここで、二重線は並列処理の同期を表す。

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Aの後にBC又はCB、BC又はCB、・・・と繰り返して実行する。
Aの後にBの無限ループ又はCの無限ループになる。
ABC又はACBを実行してデッドロックになる。
AB又はACを実行してデッドロックになる。

問10 パイプラインの深さをD、パイプラインピッチをP秒とすると、I個の命令をパイプラインで実行するのに要する時間を表す式はどれか。ここで、パイプラインの各ステージは1ピッチで処理されるものとし、パイプラインハザードについては、考慮しなくてよい。
(I+D)×P
(I+D−1)×P
(I×D)+P
(I×D−1)+P

問11 主記憶の1000番地から、表のように4バイトの整数データが格納されている。これを32ビットのレジスタにロードするとき、プロセッサのエンディアンとレジスタにロードされる数値との組み合わせとして、正しいものはどれか。

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問12 主記憶アクセスの高速化技術であるライトバック方式における、キャッシュメモリ及び主記憶への書込みの説明として、適切なものはどれか。
キャッシュメモリ及び主記憶の両方に同時に書き込む。
キャッシュメモリにだけ書き込み、対応する主記憶の更新は、キャッシュメモリからデータが追い出されるときに行う。
キャッシュメモリへの書込みと同時にバッファに書き込んだ後、バッファから主記憶へ順次書き込む。
主記憶を、独立して動作する複数のブロックに分けて、各ブロックに並列に書き込む。

問13 RAID1〜5の各構成は、何に基づいて区別されるか。
構成する磁気ディスク装置のアクセス性能
コンピュータ本体とのインタフェースの違い
データ及び冗長ビットの記録方法と記憶位置との組合わせ
保障する信頼性のMTBF値

問14 コンピュータシステムの構成の名称とその構成図の組合せのうち、適切なものはどれか。
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問15 モデル層、ビュー層及びコントローラ層の三つの論理的な層でモデル化されたWebシステムの説明として、適切なものはどれか。
業務処理はコントローラ層が行い、出力が必要な場合はビュー層に依頼する。
業務処理はモデル層が行い、処理結果はビュー層に渡されて画面表示が行われる。
処理に必要なデータをモデル層が検索し、コントローラ層で業務処理が行われる。
モデル層はコントローラ層から受け取った処理結果をビュー層に引き渡す。

問16 システムの信頼性に関する記述のうち、フェールオーバの説明はどれか。
障害が発生した場合でも、処理やデータを他の処理装置に自動的に引き継ぎ、切換え処理を意識させない。
障害が発生した場合に、それが原因で危険な結果にならないよう、常に安全側の状態にする。
人間の過失などが原因で予期されない使い方をしても、信頼性や安全性を損なわない。
部品やサブシステムに信頼性の高いものを用いることによって、システム自体の故障発生を極力少なくする。

問17 システムの稼働率を表す式はどれか。
(平均故障間隔 + 平均修理時間) / 平均修理時間
(平均故障間隔 − 平均修理時間) / 平均故障間隔
平均故障間隔 / (平均故障間隔 + 平均修理時間)
平均修理時間 / (平均故障間隔 + 平均修理時間)

問18 3種類のコンピュータX〜Zにおいて、ベンチマークプログラム1,2の処理時間が次のとおりであった。コンピュータを性能の高い順に並べたものはどれか。ここで、コンピュータの性能値は相乗平均値を用いるものとする。

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X,Y,Z
X,Z,Y
Y,X,Z
Z,Y,X

問19 OSのスケジューリング方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
処理時間順方式では、既に消費したCPU時間の長いジョブに高い優先度を与える。
到着順方式では、ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が短くなる。
優先度順方式では、一部のジョブの応答時間が極端に長くなることがある。
ラウンドロビン方式では、ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクォンタム)を短くするほど、到着順方式に近づく。

問20 仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて処理の多重度を増やしたところ、ページイン、ページアウトが多発して、システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現象を何というか。
オーバレイ
スラッシング
メモリコンパクション
ロールアウト