平成24年度 春期 基本情報技術者試験 問1−20 問題編
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(基本情報技術者試験)
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解答と解説
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問1
次の10進小数のうち、8進数に変換したときに有限小数になるものはどれか。
ア
0.2
イ
0.4
ウ
0.5
エ
0.8
問2
非負の2進数b
1
b
2
・・・b
n
を3倍したものはどれか。
ア
b
1
b
2
・・・b
n
0+b
1
b
2
・・・b
n
イ
b
1
b
2
・・・b
n
00−1
ウ
b
1
b
2
・・・b
n
000
エ
b
1
b
2
・・・b
n
1
問3
隣接行列Aで表されるグラフはどれか。ここで、隣接行列とは、n個の節点から成るグラフの節点V
i
とV
j
を結ぶ枝が存在する時は第i行第j列と第j行第i列の要素が1となり、存在しないときは0となるn行n列の行列である。
問4
後置記法(逆ポーランド記法)では、例えば、式Y=(A−B)×CをYAB−CX=と表現する。次の式を後置記法で表現したものはどれか。
Y=(A+B)×(C−D÷E)
ア
YAB+C−DE÷×=
イ
YAB+CDE÷−×=
ウ
YAB+EDC÷−×=
エ
YBA+CD−E÷×=
問5
図は70円切符の自動販売機に硬貨が投入された時の状態遷移を表している。状態Q
4
から状態Eへ遷移する事象はどれか。こおで、状態Q
0
は硬貨が投入されていない状態であり、硬貨が1枚投入されるたびに状態は矢印の方向へ遷移するものとする。
なお、状態Eは投入された硬貨が70円以上になった状態であり、自動販売機は切符を発行し、釣銭が必要な場合には釣銭を返す。また、自動販売機は10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨だけを受け付けるようになっている。
ア
10円硬貨が投入された。
イ
10円硬貨又は50円硬貨が投入された。
ウ
10円硬貨又は100円硬貨が投入された。
エ
50円硬貨又は100円硬貨が投入された。
問6
十分な大きさの配列Aと初期値が0の変数pに対して、関数f(x)とg()が次のとおり定義されている。配列Aと変数pは、関数f(x)とg()だけでアクセス可能である。これらの関数が操作するデータ構造はどれか。
ア
キュー
イ
スタック
ウ
ハッシュ
エ
ヒープ
問7
多数のデータが単方向リスト構造で格納されている。このリスト構造には、先頭ポインタとは別に、末尾のデータを指し示す末尾ポインタがある。次の操作のうち、ポインタを参照する回数が最も多いものはどれか。
ア
リストの先頭にデータを挿入する。
イ
リストの先頭のデータを削除する。
ウ
リストの末尾にデータを挿入する。
エ
リストの末尾にデータを削除する。
問8
再帰呼出しの説明はどれか。
ア
あらかじめ決められた順番ではなく、起きた事象に応じた処理を行うこと
イ
関数の中で自分自身を用いた処理を行うこと
ウ
処理が終了した関数をメモリから消去せず、必要になったとき再び呼び出すこと
エ
処理が失敗したときに、その処理を呼び出す直前の状態に戻すこと
問9
Web環境での動的処理を実現するプログラムであって、Webサーバ上だけで動作するものはどれか。
ア
JavaScript
イ
Javaアプレット
ウ
Javaサーブレット
エ
VBScript
問10
マルチコアプロセッサの特徴として適切なものはどれか。
ア
コアの個数をn倍にすると、プロセッサ全体の処理性能はn
2
倍になる。
イ
消費電力を抑えながら、プロセッサ全体の処理性能を高められる。
ウ
複数のコアが同時に動作しても、共有資源の競合は発生しない。
エ
プロセッサのクロック周波数をシングルコアよりも高められる。
問11
外部割込みに分類されるものはどれか。
ア
インターバルタイマによって、指定時間経過時に生じる割込み
イ
演算結果のオーバフローやゼロにおる除算で生じる割込み
ウ
仮想記憶管理において、存在しないページへのアクセスによって生じる割込み
エ
ソフトウェア割込み命令の実行によって生じる割込み
問12
DRAMのリフレッシュ動作の説明として、適切なものはどれか。
ア
一定時間ごとに内容を外部記憶装置に書き込む
イ
システムの電源投入時に、全領域を0で初期化する。
ウ
データを保持するために、一定時間ごとにアクセスする。
エ
内容を更新する時に、データを一旦消去する。
問13
キャッシュメモリに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア
キャッシュメモリの転送ブロックの大きさを仮想記憶のページの大きさと同じにすると、プログラムの実行効率が向上する。
イ
キャッシュメモリは高速アクセスが可能なので、汎用レジスタと同じ働きをする。
ウ
主記憶のアクセス時間とプロセッサの命令実行時間の差が大きいマシンでは、多段のキャッシュ構成にすることで実効アクセス時間を短縮できる。
エ
ミスヒットが発生するとキャッシュ全体は一括消去され、主記憶から最新のデータの転送処理が実行される。
問14
プラズマディスプレイの説明として、適切なものはどれか。
ア
ガス放電によって発行する光を利用して、映像を表示する。
イ
自身では発光しないので、バックライトを使って映像を表示する。
ウ
電極の間に挟んだ有機化合物に電圧をかけると発光することを利用して、映像を表示する。
エ
電子銃から発射した電子ビームを管面の蛍光体に当てて発光させ、文字や映像を表示する。
問15
クラウドコンピューティングの説明として、最も適切なものはどれか。
ア
あらゆる電化製品をインテリジェント化しネットワークに接続することによって、いつでもどこからでもそれらの機器の監視や操作ができるようになること
イ
数多くのPCの計算能力を集積することによって、スーパコンピュータと同程度の計算能力を発揮させること
ウ
コンピュータの資源をネットワークを介して提供することによって、利用者がスケーラビリティやアベイラビリティの高いサービスを容易に受けられるようになること
エ
特定のサーバを介することなく、ネットワーク上のPC同士が対等の関係で相互に通信を行うこと
問16
フォールトトレラントシステムを実現する上で不可欠なものはどれか。
ア
システム構成に冗長性をもたせ、部品が故障してもその影響を最小限に抑えることで、システム全体には影響を与えずに処理を続けられるようにする。
イ
システムに障害が発生したときの原因究明や復旧のため、システム稼働中のデータベースの変更状況などの履歴を自動的に記録する。
ウ
障害が発生した場合、速やかに予備の環境に障害前の状況を復旧できるよう、定期的にデータをバックアップする。
エ
操作ミスが発生しにくい容易な操作にするか、操作ミスが発生しても致命的な誤りとならないように設計する。
問17
図に示すシステム構成全体の稼働率を表す式はどれか。ここで、システム全体が正常に稼動するためには、磁気ディスクは2台とも正常でなければならず、それぞれのサイトで少なくとも1台の端末は正常でなければならない。
ア
D
2
C(1−T
2
)
2
イ
D
2
C(1−(1−T)
2
)
2
ウ
(1−D)
2
C(1−T
2
)
2
エ
(1−D)
2
C(1−(1−T)
2
)
2
問18
ベンチマークテストの説明として、適切なものはどれか。
ア
監視・計測用のプログラムによってシステムの稼動状況や資源の状況を測定し、システム構成や応答性能のデータを得る。
イ
使用目的に合わせて選定した標準的なプログラムを実行させ、その処理性能を測定する。
ウ
将来の予測を含めて評価する場合などに、モデルを作成して模擬的に実験するプログラムでシステムの性能を評価する。
エ
プログラムを実際には実行せずに、机上でシステムの処理を解析して、個々の命令の出現回数や実行回数の予測値から処理時間を推定し、性能を評価する。
問19
オンラインリアルタイム処理における一つのトランザクションについて、端末側で応答時間、回線電装時間、端末処理時間が測定できるとき、サーバ処理時間を求める式として適切なものはどれか。ここで、他のオーバヘッドは無視できるものとする。
ア
サーバの処理時間=応答時間+回線電装時間+端末処理時間
イ
サーバの処理時間=応答時間+回線電装時間−端末処理時間
ウ
サーバの処理時間=応答時間−回線電装時間+端末処理時間
エ
サーバの処理時間=応答時間−回線電装時間−端末処理時間
問20
次の条件で四つのジョブがCPU処理時間及び印刷を行う場合に、最初のCPU処理を開始してから最後の印刷が修了するまでの時間は何分か。
[条件]
(1) 多重度1で実行される。
(2) 各ジョブのCPU処理時間は20分である。
(3) 各ジョブはCPU処理終了時に400Mバイトの印刷データをスプーリングする。スプーリング終了後にOSの印刷機能が働き、プリンタで印刷される。
(4) プリンタは1台であり、印刷速度は100Mバイト当たり10分である。
(5) CPU処理と印刷機能は同時に動作可能で、互いに影響を及ぼさない。
(6) スプーリングに要する時間など、条件に記述されていない時間は無視できる。
ア
120
イ
160
ウ
180
エ
240