平成16年度秋期 基本情報 問61−80 問題編





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基本情報

(基本情報技術者試験)

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問61 IPアドレスに関する記述のうち、サブネットマスクの説明はどれか。
外部のネットワークへアクセスする際に、ゲートウェイが一つのIPアドレスを、複数のリンクで共有させるために使用する情報である。
クラスA〜Dを識別するために使用する4ビットの情報である。
ネットワーク内にあるすべてのノードに対して、同一の情報を送信するために使用される情報である。
ホストアドレス部の情報を分割し、複数のより小さいネットワークを形成するために使用する情報である。

問62 利用者のパソコンから電子メールを送信するときや、メールサーバ間で電子メールを転送するときに使用されるプロトコルはどれか。
IMAP
MIME
POP3
SMTP

問63 調歩同期式(スタートストップ方式)のデータ転送において偶数パリティによる誤り検出方式を用いて、文字T(JIS7単位符号1010100)を送出した。正しく受信したときのビット列はどれか。ここで、送出はスタートビット(0)、文字の低位ビットから高位ビット、パリティビット、ストップビット(1)の順とし、受信したビットを左から順に記す。
0001010101
0001010111
1001010110
1001010111

問64 制御用符号を含む長さが400バイトのデータを1時間当たり3,600件送信したい。伝送効率が60%であるとき、要件を満足する最低の回線速度は何ビット/秒か。
2,400
4,800
9,600
14,400

問65 DNSサーバの役割の説明として、適切なものはどれか。
IPアドレスを動的にクライアントに割り当てる。
一度アクセスしたWebページなどをキャッシュに記憶して、Webサーバに代わってクライアントに応答する。
外部から社内ネットワーク(イントラネット)へのダイアルアップ接続を可能にする。
ホスト名、ドメイン名をIPアドレスに対応させる。

問66 ルータの機能に関する記述として、適切なものはどれか。
LAN同士やLANとWANを接続して、ネットワーク層での中継を行う。
データ伝送媒体上の信号を物理層で増幅して中継する。
データリンク層でネットワーク同士を接続する。
二つ以上のLANを接続し、LAN上のMACアドレスを参照して、データフレームをほかのセグメントに流すかどうかの判断を行う。

問67 データの正規化に関する記述として、適切なものはどれか。
関係データベース特有のデータベース構築技法であり、データの信頼性と格納効率の向上を目的とする。
データベースの運用管理を容易にするために、レコードをできるだけ短く分割する構造化の技法である。
ファイルに格納するデータの冗長性をなくすことによって、アクセス効率を向上させるチューニングの技法である。
ファイルやデータベースの論理的なデータ構造を設計する際の技法であり、データの矛盾や重複を排除することを目的とする。

問68 次の表は、営業担当者のある年度の販売実績である。この表の第1期から第4期の販売金額の平均が4,000万円以上で、どの期でも3,000万円以上販売している営業担当者の名前を求めるSQL文として、適切なものはどれか。ここで、金額の単位は千円とする。

画像(問68)を表示できません
SELECT 名前 FROM 販売実績
    WHERE(第1期 + 第2期 + 第3期 + 第4期) / 4 >= 40000 OR
    第1期 >= 30000 OR 第2期 >= 30000 OR
    第3期 >= 30000 OR 第4期 >= 30000
SELECT 名前 FROM 販売実績
    WHERE(第1期 + 第2期 + 第3期 + 第4期) >= 40000 AND
    第1期 >= 30000 AND 第2期 >= 30000 AND
    第3期 >= 30000 AND 第4期 >= 30000
SELECT 名前 FROM 販売実績
    WHERE 第1期 > 40000 OR 第2期 > 40000 OR
    第3期 > 40000 OR 第4期 > 40000 AND
    第1期 >= 30000 OR 第2期 >= 30000 OR
    第3期 >= 30000 OR 第4期 >= 30000
SELECT 名前 FROM 販売実績
    WHERE(第1期 + 第2期 + 第3期 + 第4期) >= 160000 AND
    第1期 >= 30000 AND 第2期 >= 30000 AND
    第3期 >= 30000 AND 第4期 >= 30000

問69 データベースシステムにおいて、複数のトランザクション処理プログラムが同一データベースを同時に更新する場合、論理的な矛盾を生じさせないために用いる技法はどれか。
再編成
正規化
整合性制約
排他制御

問70 事務室が複数の建物に分散している会社で、パソコンの設置場所を管理するデータベースを作ることになった。“資産”表、“部屋”表、“建物”表を作成し、各表の関連付けを行った。新規にデータを入力する場合は、参照される表のデータが先に存在している必要がある。各表へのデータの入力順序として、適切なものはどれか。ここで、各表の下線部の項目は、主キー又は外部キーである。

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“資産”表 → “建物”表 → “部屋”表
“建物”表 → “部屋”表 → “資産”表
“部屋”表 → “資産”表 → “建物”表
“部屋”表 → “建物”表 → “資産”表

問71 ある商店が、顧客からネットワークを通じて注文を受けるために、公開かぎ暗号方式を利用して、注文の内容が第三者に分からないようにする。商店、顧客それぞれが利用するかぎの適切な組み合わせはどれか。
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問72 ファイアウォールのパケットフィルタリング機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
インターネットから受け取ったパケットに改ざんがある場合は修正し、改ざんが修正できない場合には、ログを取って内部ネットワークへの通過を阻止する。
インターネットから受け取ったパケットのヘッダ部分及びデータ部分に、改ざんがあるかどうかをチェックし、改ざんがあった場合にはそのパケットを除去する。
動的に割り振られたTCPポート番号をもったパケットを、受信側で固定値のTCPポート番号をもったパケットに変更して、内部ネットワークへの通過を許可する。
特定のTCPポート番号をもったパケットだけに、インターネットから内部ネットワークへの通過を許可する。

問73 コンピュータで使われている文字符号の説明のうち、適切なものはどれか。
ASCII符号はアルファベット、数字、特殊文字及び制御文字からなり、漢字に関する規定はない。
EUCは文字符号の世界基準を作成しようとして考案された16ビット以上の符号体系であり、漢字に関する規定はない。
Unicodeは文字の1バイト目で漢字かどうかが分かるようにする目的で制定され、漢字をASCII符号と混合可能とした符号体系である。
シフトJIS符号はUNIXにおける多言語対応の一環として制定され、ISOとして標準化されている。

問74 ERPパッケージを導入して、基幹業務システムを再構築する場合の留意点はどれか。
各業務システムを段階的に導入するのではなく、必要なすべての業務システムを同時に導入し稼働させることが重要である。
現場部門のユーザの意見を十分に尊重し、現行業務プロセスと合致するようにパッケージのカスタマイズを行うことが重要である。
最初に会計システムを導入し、その後でほかの業務システムを導入することが重要である。
パッケージが前提としている業務モデルに配慮して、全社全体の業務プロセスを再設計することが重要である。

問75 表の条件で喫茶店を開業したい。月10万円の利益を出すためには、1客席当たり1日何人の客が必要か。

画像(問75)を表示できません
3.75
4.2

問76 特性要因図に関する記述として、適切なものはどれか。
作業の前後関係を整理して矢印で結んだネットワークを作成し、工程上のネックを発見して日程計画に役立てる。
中央線と上下一対の限界線を引いてデータをプロットし、品質不良や工程の異常を検出して不良原因の除去や再発防止に役立てる。
不良品などの件数や損失金額を原因別に分類し、大きい順に並べて累計することによって改善効果の高い項目を把握する。
問題に対し原因と考えられる要素を魚の骨のような形状に整理し、本質的な原因を追及して解決に役立てる。

問77 生産設備の導入に際し、予想した利益は表のとおりである。期待値原理を用いた場合、設備計画案A〜Dのうち、期待利益が最大になるのはどれか。

画像(問77)を表示できません

問78 向上Xでは、ある原料から3種類の製品A、B及びCを生産している。各製品の単位量当たりの製造時間と原料所要量及び利益額は表に示すとおりである。この工場の月間製造時間は最大240時間であり、投入可能な原料は月間150kgである。このとき、製品A、B及びCをそれぞれどれだけ作ると最も高い利益が得られるかを知りたい。この問題を解くのに適切な手法はどれか。

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移動平均法
最小二乗法
線形計画法
定量発注法

問79 情報バリアフリーに該当するものはどれか。
音声や手書き文字などの限られた手段でしか入力できない場合でも、情報機器を活用することができる環境
携帯電話や自動車電話のように、利用者が移動しながら通信端末を利用できることができる環境
情報通信手段の活用によって、通勤時の時間的・精神的なロスのない勤務形態を実現できる環境
モバイルコンピューティング、ホームネットワークなどによって、個人がシームレスにコンピュータを利用できる環境

問80 著作権法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
M社の業務プログラムは、分析から製造までの一切をN社が請け負って開発した。特段の契約条件がなければ、このプログラムの著作社はM社である。
既存のプログラムのアイディアだけを利用して、同一目的のプログラムすべてを新たに作成した場合でも、著作権の侵害になる。
著作権及び著作人格権は、他人に譲渡することができる。
日本国内においては、著作物に著作権表示が明記されていない場合でも、無断で複製して配布したときには著作権の侵害になる。