問49 |
コンピュータシステムにおけるジョブスケジューリングの特徴のうち、適切なものはどれか。 |
|
ア |
CPUに割り当てるジョブをOSが強制的に切り替えるタイムスライス方式では、タイマ割込みが多発するので、スループットが低下する。 |
イ |
FCFS(First-come First-served)方式のジョブスケジューリングは、ジョブ間にCPUを公平に割り当てるので、スループットや応答時間の保証が可能となる。 |
ウ |
対話型処理とパッチ処理が混合するシステムでは、対話処理の優先度を高くすることによって、対話型処理の応答性能の向上が期待できる。 |
エ |
入出力を多用するジョブよりもCPUを多用するジョブの処理優先度を上げた方が、CPUの待ち時間が少なくなるので、全体のスループットの向上が期待できる。 |
|
|
解説 |
選択肢の解説を順に行います。
選択肢ア:タイムスライス方式は、CPUを短い時間(タイムクォンタム)に分けて、ジョブに割り当てる手法。割り込み時間は短いので、これが原因でスループットが低下することはない。
選択肢イ:FCFS方式は、到着したものから順に割り当てるので、重要なものが後回しになる可能性がある。
選択肢ウは、対話処理はリアルタイム性が要求されるので、優先度を高くし、遊休時間でバッチ処理(一括処理)をするべきです。
選択肢エは、入出力を多用するジョブとCPUを多用するジョブでは、入出力を多用するジョブの優先順位を上げることで、入出待ち時間にCPUが処理をでき、全体のスループットが向上するといえます。 |
|