問4 |
四つの整数を引数とする関数d(X1,Y1,X2,Y2)を、次のように定義する。
d(X1,Y1,X2,Y2)=|X1−X2|+|Y1−Y2|
この関数は、2点(X1,Y1)と(X2,Y2)との間の2次元正方格子上の最短経路長を求めるものである。その性質に関する記述のうち、適切なものはどれか。
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ア |
d(0,0,X2,Y2)≦1を満たす整数の組は(X2,Y2)は、全部で四つある。 |
イ |
d(2X1,2Y1,2X2,2Y2)=4d(X1,Y1,X2,Y2)である。 |
ウ |
d(X1,Y1,X2,Y2)=0ならば、X1=Y1=X2=Y2である。 |
エ |
d(X1,Y1,X2,Y2)=d(X2,Y2,X1,Y1)である。 |
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解説 |
それぞれの選択肢を順に見ていきます。
選択肢ア:距離が1のものが(1,0)、(0,1)、(-1,0)、(0,-1)の四つと距離が0(同じ座標)のもの(0,0)が1つあるので、合計で五つとなります。
選択肢イ:反例として、(0,0,1,1)として考えます。(2*0,2*0,2*1,2*1)=(0,0,2,2)=4、4*(0,0,1,1)=4×2=8なので、成立しません。
選択肢ウ:距離は|X1−X2|+|Y1−Y2|なので、X1−X2かつY1−Y2ならば、距離が0となります。
選択肢エ:|X1−X2|+|Y1−Y2|=|Y1−Y2|+|X1−X2|なので、成立します。
このような距離をマンハッタン距離といいます。 |
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