問71 |
暗号方式の特徴のうち、適切なものはどれか。 |
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ア |
共通鍵暗号方式では、送信側と受信側で異なった鍵を用いるので、鍵の機密性が高い。 |
イ |
共通鍵暗号方式では、通信相手ごとに異なった鍵を用いると、通信相手が多くなるに従って、鍵管理の手間が増える。 |
ウ |
公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をするときには、復号鍵を公開することによって、鍵管理の手間を減らす。 |
エ |
公開鍵暗号方式では、署名に用いる鍵は公開しても構わない。 |
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解説 |
まず、暗号技術は下図のように、暗号鍵と復号鍵を利用します。この暗号鍵と復号鍵が同じものを利用する形式を共通鍵暗号方式、異なるものを利用する形式を公開鍵暗号方式といいます。
共通鍵暗号方式は、暗号強度が弱く、鍵の管理が大変ですが、処理が高速という特徴があります。代表的なものにDES、AES(Rijndael)があります。
公開鍵暗号方式は、暗号強度が強く、鍵の管理が容易ですが、処理に時間がかかるという特徴があります。代表的なものに、RSA、ElGamal暗号があります。
選択肢ア:送信側と受信側で異なる鍵を利用するのは公開鍵暗号方式です。
選択肢ウ:暗号化を行う鍵は公開し暗号化を行います。暗号化されてきたデータを、秘密にしておいた復号化鍵を使い復号化します。
選択肢エ:署名に用いる鍵は秘密にしてきます。(公開するとだれでも署名ができてしまいます。) |
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