問28 |
プロトタイピングモデルの特徴として、適切なものはどれか。 |
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ア |
開発初期段階での試作を通して、ユーザインタフェースの確定や、応答性などの性能確認を行い、後続段階での仕様変更による手戻りのリスクを減少させる。 |
イ |
開発プロセスを繰り返しながら改良していく成長型モデルの一種である。各繰返しで、開発コストや品質などからリスクを評価し、リスクが最小となるプロセスをとる。 |
ウ |
短期間でシステム開発工程を一通り行って部門的に機能を完成させ、この作業を繰り返し、段階的にシステム全体を仕上げる。 |
エ |
要求分析、システム設計、製造、テストの順に実行され、大規模システムの開発に向いている。 |
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解説 |
ソフトウェアを作るための開発手段にはいくつかの種類があり、ウォータフォールモデル、スパイラルモデル、プロトタイピングモデルはその中でも最も代表的な3つです。3つの特徴を下にまとめます。
ウォータフォールモデル:前工程の成果物が確実であるとみなして、工程の後退をせずにその名の通り水が上から下へ流れる滝のように、順序に開発を進めます。しかし実際には、前の工程で不備が見つかることが多く、古典的であるといわれます。
スパイラルモデル:要求定義から実際に実装までを繰り返しながら開発を進めます。ウォータフォールモデルとプロトタイピングモデルの中間のような感じで、大規模システム開発に向いています。
プロトタイピングモデル:プロトタイプ(試作品)を作って、実際にどんなものかをクライアントに確認を取りながら開発を進めるため、クライアントと開発部の認識の誤差を少なくできます。 |
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