平成１６年度秋期 基本情報 問４１−６０ 解答編

基本情報

問４６ 表計算ソフトにおいて、次のＣＳＶ形式のデータを入力し、セルＤ１、Ｄ２、Ｄ３に計算式を入れた場合、セルＤ３に表示される数値はどれか。ここで、ＣＳＶ形式のデータを入力したとき、データは第１行の左端のセルから順に格納され、改行コード（CR）で次の行の左端のセルに移る。また、あるセルに数値を入れると、直ちにほかのセルの再計算が行われるものとする。

ア ６ イ ７ ウ ８ エ ９

解答 ア

解説 ＣＳＶは左上から行ごとに代入が行われます。実際に代入を行うと以下のようになります。 あとは、Ｄ列を計算すれば、６を導くことができます。

問４９ 学校における教師、クラス、教室の三つのエンティティの関係を表すＥ−Ｒ図（ａ）、（ｂ）について考える。この二つのＥ−Ｒ図の読み方のうち、適切なものはどれか。ここで、“１ １”は１対１の対応関係を表し、“１ ＊”は１対多の対応関係を表す。

ア （ａ）では、教師か教室を決めるとクラスが決まるが、（ｂ）では、教師と教室を決めるとクラスが決まる。 イ （ａ）では、教師の担当できるクラスは一つだけあるが、（ｂ）では、複数のクラスを担当することがある。 ウ （ａ）では、一つのクラスには常に同じ教室が割り当てられるが、（ｂ）では、一つのクラスに複数の教室が割り当てられることがある。 エ （ａ）では、一つのクラスは常に１人の教師が担当するが、（ｂ）では、一つのクラスを複数をの教師で相当することがある。

解答 イ

解説 ２つの簡単な説明をすると （ａ）は、一人の教師が一つのクラスに対応し、一つの教室が一つのクラスに対応するという意味で、イメージとすると担任制度のような感じです。 （ｂ）は、一人の教師が複数のクラスに対応し、一つの教室が複数のクラスに対応するという意味で、イメージとすると教科担任と移動教室にような感じです。 選択肢アは：（ｂ）では教師と教室が決まるとクラスが決まるというのが誤りです。 選択肢ウは：（ｂ）では、一つの教室に複数のクラスが割り当てられるが正しい。 選択肢エは：（ｂ）では、一人の教師が複数のクラスを担当することがあるが正しい。 このような図をＥ−Ｒ図といいます。

問５４ 次のアローダイアグラムで表される業務について各作業内容を見直したところ、作業Ｄだけが短縮可能であり、作業日数を６日間にできることが分かった。業務全体の所要日数は何日間短縮できるか。ここで、点線の矢印は疑似（ダミー）作業である。

ア １ イ ２ ウ ３ エ ４

解答 ウ

解説 クリティカルパスと日数はは短縮前では、１ → ２ → ３ → ４ → ５ → ６ → ７で３１日。短縮後では１ → ２ → ３ → ６ → ７の２８日。となります。短縮するとクリティカルパスが変更されることに注意しましょう。また、ダミーの作業とは作業日数０日間の実線と考えると分かりやすいです。

問５５ あるアプリケーションプログラムの、ファンクションポイント法によるユーザファンクションタイプごとの個数及び重み付け係数は、表のとおりである。このアプリケーションプログラムのファンクションポイント数は幾らか。ここで、複雑さの修正係数は０．７５とする。

ア １８ イ ２４ ウ ３０ エ ３２

解答 ア

解説 ファンクションポイント（ＦＰ）法は、プログラムステップ数などではなく、プログラムの関数（ファンクション）の個数と開発難易度から、開発規模を見積もる手法です。 ここでは、単純に個数と修正係数を積和にすれば算出できます。 （１×４＋２×５＋１×１０＋０×７＋０×４）０．７５×＝（４＋１０＋１０）０．７５＝２４×０．７５＝１８となります。