平成17年度 春期 ソフトウェア開発技術者試験 問1−20 問題編




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ソフ開

(ソフトウェア開発技術者試験)

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問1 数値を2進数で表すレジスタがある。このレジスタに格納されている正の整数xを10倍する方法はどれか。ここで、シフトによるあふれ(オーバフロー)は、起こらないものとする。
xを2ビット左にシフトした値にxを加算し、更に1ビット左にシフトする。
xを2ビット左にシフトした値にxを加算し、更に2ビット左にシフトする。
xを3ビット左にシフトした値と、xを2ビット左にシフトした値を加算する。
xを3ビット左にシフトした値にxを加算し、更に1ビット左にシフトする。

問2 相関係数に関する記述のうち、適切なものはどれか。
すべての標本点が正の傾きをもつ直線上にあるときは、相関係数が+1になる。
変量間の関係が線形のときは、相関係数が0になる。
変量間の関係が非線形のときは、相関係数が負になる。
無相関のときは、相関係数が−1になる。

問3 任意のオペランドに対するブール演算Aの結果とブール演算Bの結果が互いに否定の関係にあるとき、AはBの(又は、BはAの)相補演算であるという。排他的論理和の相補演算はどれか。
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問4 差集合S−Tに等しいものはどれか。ここで、∪は和集合、∩は積集合、はXの補集合の各演算を表す。
S∪(S∩T)
S∪
S∩(S∪T)
S∩

問5 論理式X=・B+A・

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問6 次の前提条件から、論理的に導くことができる結論はどれか。

[前提条件]
受験生は毎朝、必ず紅茶かコーヒーのどちらかを飲み、両方を飲むことはない。紅茶を飲むときは必ずサンドイッチを食べ、コーヒーを飲むときは必ずトーストを食べる。
受験生は朝、サンドイッチかトーストを食べるが、両方とも食べることはない。
受験生は朝、サンドイッチを食べないならばコーヒーを飲む。
受験生は朝、サンドイッチを食べるときは紅茶を飲む。
受験生は朝、トーストを食べるときはサンドイッチを食べない。

問7 次の表は、入力信号の集合が{0,1}、状態集合が{a,b,c,d}である有限オートマトンの状態遷移表である。長さ3以上の任意のビット列を左から(上位ビットから)順に読み込んで最後が110で終わっているものを受理するには、どの状態を受理状態とみればよいか。

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問8 式a+b×cの逆ポーランド表記法による表現として、正しいものはどれか。
+×cba
×+abc
abc×+
cba+×

問9 葉以外の節点はすべて二つの子をもち、根から葉までの深さがすべて等しい木を考える。この木に関する記述のうち、適切なものはどれか。ここで、深さとは根から葉に至るまでの辺の数を表す。
木の深さがnならば、葉の数は2n-1である。
節点の数がnならば、深さはlog2nである。
葉の数がnならば、葉以外の節点の数はn−1である。
辺の数がnならば、節点の数もnである。

問10 ヒープソートの説明として、適切なものはどれか。
ある間隔おきに取り出した要素から成る部分列をそれぞれ整列し、更に間隔を詰めて同様の操作を行い、間隔が1になるまでこれを繰り返す。
中間的な基準値を決めて、それよりも大きな値を集めた区分と、小さな値を集めた区分に要素を振り分ける。次に、それぞれの区分の中で同様な操作を繰り返す。
隣り合う要素を比較して、大小の順が逆であれば、それらの要素を入れ替えるという操作を繰り返す。
未整列の部分を順序木にし、そこから最小値を取り出して整列済の部分に移す。この操作を繰り返して、未整列の部分を縮めていく。

問11 昇順に整列されたn個のデータが格納されている配列Aがある。流れ図は、配列Aからxを2分探索法を用いて探し出す処理を表している。a、bに入る操作の正しい組合せはどれか。ここで、除算の結果は小数点以下が切り捨てられる。

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問12 2整数X、Yをキーとするデータを、ハッシュ関数h(X、Y)を使って要素数256の1次元配列に格納する。Xは1〜256、Yは1〜16の値を一様にとる。ハッシュ関数として最も不適切なものはどれか。ここで、N=256であり、A mod BはA÷Bの余りを表す。
X mod N
Y mod N
(X+Y) mod N
(X×Y) mod N

問13 相異なるn個のデータが昇順に整列された表がある。この表をm個ごとのブロックに分割し、各ブロックの最後尾のデータだけを線形探索することによって、目的のデータの存在するブロックを探し出す。次に、当該ブロック内を線形探索して目的のデータを探し出す。このときの平均探索回数はどれか。ここで、m<nとし、目的のデータは必ず表の中に存在するものはどれか。
n/m
n/2m
m+n/m
m/2+n/2m

問14 次の流れ図を実行したとき、手続が終了するまでに何回の比較を行うか。

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99
100
101
102

問15 次の流れ図のうちで、処理1と処理2が交互に繰り返し実行されるものはどれか。ここで、二重線は並列処理の同期を表す。
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問16 同一メモリ上で転送するとき、転送元の開始アドレス、転送先の開始アドレス、方向フラグ及び転送語数をパラメタとして指定することでブロック転送が行えるCPUがある。図のようにアドレス1001から1004の内容をアドレス1003から1006に転送する場合、パラメタとして適切なものはどれか。ここで、転送は開始アドレスから1語ずつ行われ、方向フラグに0を指定するとアドレスの昇順に、1を指定するとアドレスの降順に転送を行うものとする。

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問17 キャッシュメモリへの書込み動作には、ライトスルー方式とライトバック方式がある。それぞれの特徴に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ライトスルー方式では、データをキャッシュメモリだけに書き込むので、高速に書込みができる。
ライトスルー方式では、データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書込むので、主記憶の内容が常に最新である。
ライトバック方式では、データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので、速度が遅い。
ライトバック方式では、読出し時にミスヒットが発生してもキャッシュメモリの内容を主記憶に書き込む必要がない。

問18 キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の1/30で、ヒット率が95%のとき、主記憶の実効アクセス時間は、主記憶のアクセス時間の約何倍になるか。
0.03
0.08
0.5
0.95

問19 主記憶装置の高速化の技法として、主記憶を幾つかのアクセス単位に分割し、各アクセス単位をできるだけ並行動作させることによって、実効アクセス時間を短縮する方法を何というか。
仮想記憶
キャッシュメモリ方式
ダイレクトメモリアクセス
メモリインタリーブ

問20 メモリの誤り制御に用いられ、自動訂正機能をもつものはどれか。
水平パリティチェック
チェックサム
チェックディジット
ハミング符号