平成20年度 春期 ソフトウェア開発技術者試験 問1−20 問題編




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ソフ開

(ソフトウェア開発技術者試験)

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問1 16ビットの2進数nを16進数の各けたに分けて、下位のけたから順にスタックに格納するために、次の手順を4回繰り返す。a、bに入る適切な語句の組合せはどれか。ここでxxxx16は16進数xxxxを表す。

[手順]
(1) [ a ]をxに代入する。
(2) xをスタックにプッシュする。
(3) nを[ b ]論理シフトする。
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問2 次の浮動小数点表示法がある。小数点は仮数の左にあり、指数は64の“下駄履き表現”であって、値は(−1)s×0.f×2e-64である。二つの16進数45BF0000と41300000を、この浮動小数点表示法で表現された値として加算した結果はどれか。

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41EF0000
45C20000
45EF0000
86EF0000

問3 浮動小数点形式で表現されたx(x>>1)に対して、√(x+1)−√xをそのまま計算すると、けた落ちが生じることがある。それを防ぐために変形した式として、適切なものはどれか。
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問4 2けたの2進数x12が表す整数をxとする。2進数x21が表す整数を、xの式で表したものはどれか。ここで、int(r)は非負の実数rの小数点以下を切り捨てた整数を表す。
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問5 XとYの否定論理積X NAND Yは、NOT(X AND Y)として定義される。X OR YをNANDだけを使って表した論理式はどれか。
((X NAND Y) NAND X)N AND Y
(X NAND X) NAND (Y NAND Y)
(X NAND Y) NAND (X NAND Y)
X NAND (Y NAND (X NAND Y))

問6 100人の学生を調べたところ、スペイン語を学んでいるものは18人、ドイツ語は40人、フランス語は42人であった。これらの学生の中で、2言語を学んでいる者を調べると、スペイン語とドイツ語6人、ドイツ語とフランス語は15人、フランス語とスペイン語は5人であり、その中には、3言語すべてを学んでいるものは2人いた。いずれの言語も学んでいないの学生は何人か。
22
24
26
28

問7 ハミング符号とは、データに冗長ビットを付加して、1ビットの誤りを訂正できるようにしたものである。ここで、X1、X2、X3、X4の4ビットからなるデータに、3ビットの冗長ビットP3、P2、P1を付加したハミング符号X1233421を考える。

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このハミング符号1110011には1ビットの誤りが存在する。誤りビットを訂正した正しいハミング符号はどれか。

0110011
1010011
1100011
1110111

問8 方程式a+b×cの逆ポーランド表記法による表現として、正しいものはどれか。
+×cba
×+abc
abc×+
cba+×

問9 葉以外の節点はすべて二つの子をもち、根から葉までの深さがすべて等しい木を考える。この木に関する記述のうち、適切なものはどれか。ここで、深さとは根から葉に至るまでの枝の個数を表す。
枝の個数がnならば、葉を含む節点の個数もnである。
木の深さがnならば、葉の個数は2n-1である。
節点の個数がnならば、深さはlog2nである。
葉の個数がnならば、葉以外の節点の個数はn−1である。

問10 ビット列x123456789=010111111とy123111に対して、次のアルゴリズムで表示されるkの変化はどれか。

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1,2,3,4
1,2,4
1,3,4
1,4

問11 データの整列方法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
クイックソートでは、ある一定間隔おきに取り出した要素から成る部分列をそれぞれ整列し、更に間隔を詰めて同様の操作を行い、間隔が1になるまでこれを繰り返す。
シェルソートでは、隣り合う要素を比較して、大小の順が逆であれば、それらの要素を入れ替えるという操作を繰り返す。
バブルソートでは、中間的な基準値を決めて、それよりも大きな値を集めた区分と小さな値を集めた区分に要素を振り分ける。次に、それぞれの区分の中で同様な処理を繰り返す。
ヒープソートでは、未整列の部分を順序木に構成し、そこから最大値又は最小値を取り出して既整列の部分に移す。この操作を繰り返して、未整列部分を縮めていく。

問12 16進数で表される9個のデータ1A、35、3B、54、8E、A1、AF、B2、B3を順にハッシュ表に入れる。ハッシュ値とハッシュ関数f(データ)=mod(データ,8)で求めたとき、最初に衝突が起こるのはどのデータか。ここで、mod(a,b)はaをbで割った余りを表す。
54
A1
B2
B3

問13 次の流れ図において、S4でYesと判断したときまでの、ステップS1〜S4の実行回数をそれぞれn1〜n4とする。n1〜n4の間に成立する式はどれか。

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4=n1+n2+n3
4=n1+n2−n3
4=n1−n2+n3
4=−n1+n2+n3

問14 流れ図に示す処理の動作の記述として、適切なものはどれか。ここで、二重線は並列処理の同期を表す。

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Aの後にBC又はCB、BC又はCB、・・・と繰り返して実行する。
Aの後にBの無限ループ又はCの無限ループになる。
ABC又はACBを実行してデッドロックになる。
AB又はACを実行してデッドロックになる。

問15 DDR−SDRAMの特徴として、適切なものはどれか。
クロック信号の立ち上がりと立ち下がりの両方に同期して、データを読み出す。
高速ページモードDRAMのページアクセスのサイクル時間を短くして、より高速にデータ転送する。
メモリセルからデータを読み出すとき、一度だけ行アドレスを指定した後、列アドレスを変えながら複数のデータを行バッファから高速に読み出す。
メモリバスクロックに同期して、1クロックにつき一つのデータを読み出す。

問16 SRAMと比較した場合のDRAMの特徴はどれか。
SRAMよりも高速なアクセスが実現できる。
データを保持するためのリフレッシュ動作が不要である。
内部構成が複雑になるので、ビット当たりの単価が高くなる。
ビット当たりの面積が小さくなるので、高集積化に適している。

問17 パイプラインの深さをD、パイプラインピッチをP秒とすると、I個の命令をパイプラインで実行するのに要する時間を表す式はどれか。ここで、パイプラインの各ステージは1ピッチで処理されるものとし、パイプラインハザードについては、考慮しなくてよい。
(I+D)×P
(I+D−1)×P
(I×D)+P
(I×D−1)+P

問18 プロセッサにデータを読み込むときにキャッシュメモリがヒットしなかった場合、キャッシュメモリ制御装置が行う動作はどれか。
キャッシュメモリから所要のデータをブロック転送し、磁気ディスクに書き込む
磁気ディスクから所要のデータをブロック転送し、キャッシュメモリに読み込む。
主記憶から所要のデータをブロック転送し、キャッシュメモリに読み込む。
ディスクキャッシュから所要のデータをブロック転送し、主記憶に読み込む。

問19 RAIDの分類においては、ミラーリングを用いることで信頼性を高め、障害発生時には冗長ディスクをデータを復元を行う方式はどれか。
RAID1
RAID2
RAID3
RAID4

問20 シリアルATAによる内臓周辺機器の接続方法を説明したものはどれか。
ホストコントローラからのケーブルには、マスタとスレーブの2台の周辺機器が接続できる。
ホストコントローラと周辺機器は、デイジチェーンやツリー構造で接続できる。
ホストコントローラと周辺機器は、ハブを介して接続する。
ホストコントローラとポイントツーポイントで周辺機器を接続する。