平成16年度 春期 ソフトウェア開発技術者試験 問21−40 問題編
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解答と解説
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問21
PCIのユニバーサルカードの規格の内容として、適切なものはどれか。
ア
5Vと3.3Vの両方のバスに対応したカード
イ
64ビットと32ビットの両方のデータ幅に対応したカード
ウ
66MHzと33MHzの両方の転送速度に対応したカード
エ
ロープロファイルPCIと標準PCIの両方の大きさに対応したカード
問22
PDP(プラズマディスプレイパネル)に採用されている発光方式の説明として、適切なものはどれか。
ア
ガス放電に伴う発光を利用する。
イ
画面の各ドットを薄膜トランジスタで制御する。
ウ
電圧を加えると発光する有機化合物を用いている。
エ
電子銃から電子ビームを発射し、蛍光体に当てて発光させる。
問23
ある画像を600dpiのスキャナで入力し、画素数を変えずに200dpiのプリンタで出力した。このときの入力画像と印刷結果の面積比はどれか。
ア
1:3
イ
1:9
ウ
3:1
エ
9:1
問24
ページング方式の仮想記憶において、ページテーブルから得られる情報はどれか。
ア
そのコンピュータに実装されている主記憶の容量
イ
プログラムが割り付けられている仮想アドレス
ウ
ページが主記憶にロードされた時刻
エ
ページが割り付けられている主記憶の実アドレス
問25
仮想記憶管理におけるページ置換えアルゴリズムとして、LRU方式を採用する。参照かつ更新されるページ番号の順番が、2 → 3 → 5 → 8 → 2 → 3 → 6 → 2 → 3 → 5 → 1 → 6で、実記憶のページ枠が4のとき、ページフォールトに伴って発生するページアウトは何回か。ここで、初期状態では、実記憶にはいずれのページも読み込まれていないものとする。
ア
3
イ
4
ウ
5
エ
6
問26
ジョブA〜Eに対して、ジョブの多重度が1で、処理時間順方式のスケジューリングを適応した場合、ジョブBのターンアラウンドタイムは何秒か。ここで、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。
ア
8
イ
9
ウ
10
エ
11
問27
並行プロセス環境において、デッドロックが発生する原因とならないものはどれか。
ア
一度割り当てられた資源は、プロセスがその使用を終了するまで強制的には取り上げられない。
イ
すべてのプロセスには、決められた順序に従って資源が割り当てられる。
ウ
プロセスがほかのプロセスを待ち合うという関係が、環状になっている。
エ
プロセスは、一つの資源を占有しながらほかの資源へ要求を出す。
問28
磁気ディスク装置において、ファイルの書込みや削除を繰り返したところ、ファイルのフラグメンテーション(断片化)が発生した。この状況に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア
フラグメンテーションが進行すると、個々のファイルのサイズは増大していくので、磁気ディスク装置の利用率は低下していく。
イ
フラグメンテーションが発生したファイルを更にコピーした場合、コピー先でフラグメンテーションが進行することはあっても解消することはない。
ウ
フラグメンテーションを解消するには、専用ツールなどを使用して、フラグメンテーションが発生したファイルを連続した領域に再配置すればよい。
エ
フラグメンテーションを解消するには、複数のファイルを集めて一つのファイルにし、全体のファイル数を減らせばよい。
問29
表に示した特徴をもつ、OSの記憶管理機能a〜cに対応する適切な組み合わせはどれか。
問30
表に示すファイルの項目のうち、“修得外国語”をキーとする転置ファイル(inverted file)を考えたとき、メンバ数の最大値は幾らか。
ア
3
イ
4
ウ
6
エ
8
問31
3層クライアントサーバを構成する各層を、クライアント側に近い順に並べてものはどれか。
ア
ファンクション層、データベースアクセス層、プレゼンテーション層
イ
ファンクション層、プレゼンテーション層、データベースアクセス層
ウ
プレゼンテーション層、データベースアクセス層、ファンクション層
エ
プレゼンテーション層、ファンクション層、データベースアクセス層
問32
複数の同種のプロセッサが主記憶を共有することによって処理能力を高めるコンピュータシステムの構成はどれか。
ア
オーバドライブプロセッサ
イ
コプロセッサ
ウ
疎結合マルチプロセッサ
エ
密結合マルチプロセッサ
問33
分散処理システムを構築する際のネットワーク透過性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア
OSやアプリケーションの構成に影響を与えることなくシステムの規模を変更できることを、規模透過性という。
イ
システムの信頼性や性能の向上のためにファイルの複数物をもつことを、性能透過性という。
ウ
ネットワークに接続されている異なる種類の資源に対して、同一方法でアクセスできることを、並行透過性という。
エ
ネットワークに接続されている資源に対して、その存在位置を意識することなくアクセスできることを、アクセス透過性という。
問34
コンピュータによる伝票処理システムがある。このシステムは、伝票をためる待ち行列モデルをもち、そのたまる数に制限はなく、次のような平均処理時間がT秒であるM/M/1の待ち行列モデルが適用できるものとする。平均待ち行列時間がT秒以上となるのは、処理装置の利用率が何%以上となったときか。
・伝票は、歩亜損分布に従って発生する。
・1件の伝票の処理時間は、平均T秒の指数分布に従う
ア
33
イ
50
ウ
67
エ
80
問35
ベンチマークテストSPECintで示される評価値はどれか。
ア
基準マシンと比較した処理時間の相対値
イ
ターンアラウンドタイム
ウ
単位時間当たりのトランザクション処理件数
エ
プロセッサ、主記憶、入出力の装置ごとの性能値
問36
スループットに関する記述として、適切なものはどれか。
ア
ジョブがシステムに投入されてからその結果が完全に得られるまでの経過時間のことであり、入出力の速度やオーバヘッド時間などに影響される。
イ
ジョブの稼働率のことであり、“ジョブの稼働時間÷運用時間”で求められる。
ウ
ジョブの同時実行可能数のことであり、使用されるシステムの資源によって上限が決まる。
エ
単位時間内におけるジョブの処理件数のことであり、スプーリングはスループットの向上に役立つ
問37
二つの装置がともに稼動しているときに全体として稼動するシステムがある。各装置のMTBFがそれぞれ270時間、540時間であるとき、このシステム全体のMTBFはおよそ何時間か。
ア
150
イ
180
ウ
270
エ
405
問38
故障率1.0×10
-6
(回/秒)の機器、1,000台が稼動している。200時間経過後に、故障していない機器の平均台数に最も近いものはどれか。
必要であれば、故障率をλ回/秒、稼働時間をt秒とする次の指標関数のグラフから値を読み取って、計算に使用してよい
ア
50
イ
500
ウ
950
エ
995
問39
インターネットで用いられるMIMEの説明として、適切なものはどれか。
ア
Web上でのハイパテキストの記述言語である。
イ
インターネット上のクライアントとサーバとの間のデータ転送プロトコルである。
ウ
インターネット上の資源を一意に識別するアドレス記述方式である。
エ
電子メールで音声や画像などのマルチメディア情報を取り扱えるようにする規格である。
問40
データマイニングツールに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
企業内で発生する情報を主題ごとに時系列で蓄積することによって、既存の情報システムだけでは得られない情報を提供する。
イ
集計データを迅速かつ用意に表示するなど、利用者に対して様々な情報分析機能を提供する。
ウ
大量に蓄積されたデータに対して統計処理などを行い、法則性の発見を支援する。
エ
利用者が情報を利用するための目的別データベースであり、あらかじめ集計処理などを施しておくことによって検索時間を短縮する。